小麦ブラン研究会

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善玉菌のエサになる“アラビノキシラン”

小麦ブランの中の有効成分として、近年注目されているのが「アラビノキシラン」です。アラビノキシランは、小麦ブランの中に22 ~ 30%1)ほど含まれています。このアラビノキシランこそが、腸の中で溶出されて水溶性食物繊維として働く成分です。分解されることなく大腸まで届くと、一部水溶化して善玉菌のエサとなると考えられています。つまり小麦ブランが、善玉菌のエサとなる水溶性食物繊維を搭載して大腸まで運ぶ「運び屋」の役割を果たしていることになります。

小麦を酵素処理してアラビノキシランが出やすくなるようにして作ったパンで実施したヒト試験では、便中のビフィズス菌、短鎖脂肪酸の増加、便通の改善効果が認められています2)。さらに試験管での実験では、小麦ブランに含まれるアラビノキシランは他の天然由来成分と比較して、強い免疫賦活活性があることも報告3)されています。コレステロールの代謝改善も作用が認められています4)。アメリカではアラビノキシランのサプリも発売され、今後ますます腸管免疫への影響が期待される成分です。

  • 1)Natalia Rosa-Sibakov et al : Trends in Food Science & Technology 2015; 41, 118-134
  • 2)Bram D. et al : J Nutr, 2012; 142, 470-477
  • 3)物部真奈美 : 食品科学工学会誌 2008; 55, 245-249
  • 4)Lia-Tao T. et al : Carbohydr Polym, 2014; 112, 1-5